11 望まない別れ
かなしいのだ
手向けるものも見当たらない
そうではないと聞かせてくれないか
どうしてわたしはわたしなのだろう
君よ。
12 睡眠薬
それが溶け行く頃まで
効かない薬を守り続けた
どうか瞼を閉じさせて
箱庭にばら撒いた錠剤がわたしを縛りにやって来る
ただのがらくただと知っていた
13孤独
この体を蝕む異質
飲み込むばかりの刃
あなたすら損なった
痛くて痛くてたまらないね
わたしが砦を壊したのだ
14 羊
後何度やって来るの
sleeping sheep
ねえもう邪魔をしないで
あなたが夜を跨ぐ間
彼はもう目覚めない
15 ラベンダー
眩むようなパープル
君だけは色褪せない
こんな香りに酔い痴れたいんだ
摘まれた罪
埋もれる
16 ハーブティー
眠るための百のスパイス
安らぎに溺れて
僕の悪夢を奪ってくれる
もう休んでも構わないよ
おやすみジンジャー
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