3601-3700
あざになった恋人
素敵な夢を見ていたかったのよ
大概の場合がくだらない話
Pavlov先生の犬は考えることがお好きでない
それはきっと無限ではないのだから
彼は嘘が嫌いだなどと見え透いた嘘をつく
そうするとママが叱った
ずぶ濡れミスター・アンブレラ
繊細なモンスター
きみが惑星でもぼくはそこへいかない
腐ってはいるけれど愛だった
あなたが行ってしまうまえにね、
蜜柑が咲くころ
むせかえるほどの野ばらを
椿は沈黙した
そう。落ちてしまったのね。
エリーの癇癪
あなたの何を持っていこう あなたのどれを置いていこう
泣きたいピンク・フラミンゴ
きっと悪くないよ、そんな未来も
悲しむつもりもないので
相変わらず幸せをねだっている
世紀末の献立
嘘の吐き方を知りたいなら
きみに恋する理由がない
期待の取り壊し工事中
いつだってハイセンスな不幸を心がけている
ゼロを教えて
清算は後日
きみに カーテンコールを
もういいよ、アビー
アンコールはきみの後ろで
あなたが焼けたあと
底なし沼みたいにいつくしんだんだよ
ベガは死んじゃった
流星になるのなんてとうの昔に諦めました
アン王女だってもっと上手にお別れができたわ
心奪ってみせてってば
なにひとつなくさないで生きてゆけると思う?
許されたかった 許されたかった
きらりひかった小指の骨
剥離したひふ
薬指から爪を剥がして、よければ飾っていただけますか?
その肌に従属する
やさしかった夢を処分して
嘘を吐くだなんていけないことです
永遠に名前をつけたら
もつれた神経が本当はうとましくて仕方がないくせに
病気ですからやさしくしてください
あなたがそこにいることは、随分と前から知っていたよ
私の過ちをあなたが知る日など来なくていい
やり直し方なんて知らない
ティンカーベルにもきっと泳ぎたい朝はあった
ルーペでちゃんと見て
そういう思い出を片付けられないんでしょう?
梔子が咲くころに迎えにゆこう
その大きな背中に乗せて連れ去ってよカリブー
ほんとは好きだったんだと思う
ささやいたのはだれ
きみは愚かなんだ
幸せのありかを知らない
ミスター・ローレンツは愛されたかった
幼いまぶたじゃまばたきも上手にできないの
滑稽な背泳ぎでしょ
ああ、お別れを言い忘れていたわ
ありがとう。きっと愛してくれてたんだって、知ってました。
世界は君を待ってたんだ!
もうさよならだと思ってくれていい
弁解をさせてください
あなたの隣を許されて、わたしはまた、弱くなったの
忘れないよとたったの一言
痛い 痛い いたくない
後ろめたい喪失
ささやきたかった憎悪
連れてってよ、誰もいないところ
香り立つ残像
償わないよ
そのヴェロニカはまやかしだ
まぼろしに塗れてずっと待ってた
あなたに取っとく
この幸いは君のために
あなたが一番恐ろしいと思うものになりたい
審判不在で裁く罪
優秀な泥棒だこと
おやすみ、きっときっと、良い夢を見てね
今日のこと忘れてくれるなら好きにしていいよ
日に透けると眩しくひかる睫毛も深爪してる無骨な指先も泣くのを堪えて眉間に刻む皺も全部ぜんぶ
このさよならは簡単なんかじゃなかったよね?
ねえ、でも、見失ってしまったから
くたくたの愛情を使い回した
今の私には待たなくていいことが一番恐ろしいの
何言っちゃってるんだか
私にあなたは救えない
君が絶望であるために
ハローミスター世紀末、こちらは今日も曇天です
三千世界の主を殺し、烏と朝寝がしてみたい
きみを それでも あいしてる
ロメオ&ジュリエットに捧ぐ
出来そこないのサリー
そうしたらあなたに 愛している と 言えたのだろうか