2701-2800

ベビーピンクのなみだ
君が輝くための闇になるよ
指先で操れるくらいちっぽけな
期待した裏切り
小瓶に閉じ込めたひとしずくの感情
出来るなら、君を彩る絵の具になりたい
渦巻く群像
ポラロイドの中の君は呼吸が出来ないから
遠退く意識を愛したのです
簡単にふれられる場所に仕舞った君が悪い

消してあげるよ、今直ぐに
あのキスはなんの弔いにもならない
責め立てて戒めていっそ奪って欲しかった
もう抱き締めたりしないから
くだらないね
あの人に拾われた海
僕の月を傷ませたのは君ですか
十三月のフリージア
その娘は世界のために泣いた唯一の少女になった
ああ、あなただけです

ルビーの屑
二人の限り止まない雨
確かに愛し信じた慈しむべき日々
嘘でも云い聞かせていて
この恋を偽り続ける
抗う憧憬を埋めろ
どうしても泣かせてみたくて
シャッター、君、色褪せた夏
紙切れ一枚に委ねた記憶
最後に笑うのはペテン師か、或いはピエロか人類か

その滑稽さは愛すべきに値する
それなら君だけが崇拝する神にこの血肉を捧げれば良い
なにかにはなってね
やさしくテンパリングした未来
そうだとは知っていた
ジャズテイストの言葉が好き
でたらめが得意なくちびるを塞ぐ
やがて還元されるから
救いを欲した無実を汚して
狂わせたかった

お願いどうかさまさないで、かなしい微熱といとしい夢を
あなたを造るための部品
進むべき方向を示してくれ
愛したふりだって良いからこの手を引いて 早い内に
仮面の下ではずっと泣いていたと云うの
黒猫たちの集うミサ
悪魔のように美しい讃美歌を
その声帯がいたいのでしょう
一度だけわたしに笑ってみて欲しかったよ
光の塵を拾い集めた

あなたへの思いはいずれ灰と化すのでしょう
カラーノイズを散らかして
あの夢の請求書
その唇が嘘にする
早い内にこの心臓を凍て付かせて欲しいよ
プラットホームのピエロ
その卑怯さでさえ愛して溶かしたかった
記憶の餌
たったひとつのすばらしい連鎖
あなたの遺志を、汲んでゆきます。

永遠にするために出来る唯一のこと、何百回でも。
一緒が良かっただけなのにねって口付けて抱き締めて手を結んだ
空虚をこじ開けるように、好きだよと乞うのです
愛したあの日の憧憬が、記憶の中で色褪せようとも光沢を増そうとも
角膜に焦がすように灼き付けた、視線。
まだ唱わないで欲しかったよ
抹消してしまうくらいならもっともっと痛くして
悲しむ暇もない程度
ハロー・オア・グッドバイ
すべては慈しんだ 後

純粋の亡がらを拾うんだ
君だけのために僕は何度も何度もうそをつくよ
騙されてはくれないか
寂しいだけの行く末に抗いは、しないの
そのラプンツェルはベリーショートが良く似合った
不鮮明な未来
そんなに忠実になぞらなくても大丈夫だよ
もしくは、そうしている夢を視ていたい。
一生が終わっても好きでいると誓えるか
本当は溺れてしまいたい癖にさ

その爪で愛を付けておくれよ
白い煙を纏う午後
こうして終わっていくのです
凹んだ将来歪んだ昨日痛がる本日晴天也。
妄想を買えばよいのでしょう
排他的な世界を飼ってる
受容さえしてあげられなかった
本当はあなたの愛になりたかったんだよ
頑丈に出来ておりますので、棄てさえしなければ大丈夫です。
向こう岸のデモが小規模なテロを笑ってる

さよなら夢物語
もっとすてきな非現実が出来たから、君はもう要らないの
凍て付くためだけの灰になる
裸眼で見る君はぼやけるからちょうどいい
かなしい嘘でさえ平らげて誤魔化せたんだよ
外の色彩がわたしの赤を奪ったんだ
寂しくなるだけって気付いてたのに離さなかった
青い目をした万華鏡
ゆれてぶれてきえて なくなっていく
こんな風に、眠るのですね