2601-2700

救えもしない恋でした
きっと君があの真実を殺した
終わらない愛何て無いのでしょ?
結局最後まで騙していたし騙されていたんだ
わたしを狂わせたあなたは素知らぬ顔で今日も
ペテン師の笑い声が脳内で響いている
そうして息の根を止めるのよ
そんなもの豊富には持っていなくて良いよ
あなたに届くのならたとえこの声帯を潰してでも
あのコッペリアはもう笑えない

「だいきらい」がうそになる
その月明りがわたしを殺すのでしょうか、あるいは
檻の中から逃げるように駆け出す二人
その心臓を貫いてしまえたなら生涯あなたを腕の中に
好きで、好きで、どうしようもなかった(だから駄目だった)
地球に端っこがあるのなら、君と二人で逃げ出すのにね
いとしい夢でさえお座成りにしてる
罪滅ぼしにと繋いだ手
目を汚すようなあなたの愛情

そんなものは詭弁だと君が嗤っても
君を護るための嘘が君を疵付けるのさ
それはきっと余りにも非道な泣き顔
この手であなたにふれられること、ただそれだけを願う
神様だって後悔くらいしてんじゃないの
いつか離れると知って尚も結びたがった
泣きたいくせに笑おうとする
ノンシュガーの恋、始めました
あなたがあたしの一生ものの痣になる前に
誰かあのひとのやさしさを嘯いてみて

そんなの、嫌いにさせてくれないあなたがわるい
心臓が止まるくらい強く強く抱きしめて息をしていることを確認させて
汚れたあなたの雨を新しくしてから
痛々しいあなたのやさしさがわたしのかなしみを増幅させるのです
もう、咲かないよ。
これ以上わたしと違う世界に行ってしまうのなら
知っていたよ、あなたがいるからこの世界は美しかったんだってこと
その唯一を云ってしまったら終わるような気がして
それ以来上手く呼吸の出来た試しが無い
瞳に残った傷口

それは余りにも美しく残酷な
疵付いても尚あなたの言葉を欲してる
惜しむべきなみだはそこにあったのだと
夜に閉じ込められる前に、ひと目
譬へ噺を致しませう
残響、フラッシュバック、そして君
そんなに幸せそうにしないで
十年越しのラブレター
彼女の代わりの代わりの代わり
嘘と真実の曖昧なライン

愛してるって叫べばよかった
天涯孤独のシーフ
例えばこの爪はあなたの角膜を庇付けるために
どうか惜しんで離さずに居て
馴れ合いの関係でも無いよりずっと良かった
過ちを以て過ちを識る
あなたが居るから、寂しい
別れが直ぐ傍にあるのならせめて無償の愛を捧げさせて欲しかった
脆弱なそれを壊す
そしてパレットには名も無き色を

溶かす/解かす/融かす
わたしの愚かさを示唆しては自分自身を戒める
あの黒猫の最後の恋人
お得意の嘘が僕を呼ぶ
それごと愛せなくて、ごめん
その傷を癒す役目はわたしにあるのだと、長い間勘違いをしていたの
幸福な誤解でした
世界中が最も穏やかな時、僕らはこうして歪め合う
最高級の午睡を
衰えるまでのカウントダウン

解れた糸は戻らないねと君は鋏を持ち出して
酸化した昨日
このフィルムだけが現像出来ない
七度目の404エラー(あなたにアクセスしたいのに、)
きっと還元されているのだよね
お釈迦さまと小鳥の秘密
君の傍で眠りたい、最期
あの人にお渡しする愛だけが足りない
世界が終わる一秒前にわたしが全てを壊そう
誰かがどこかで君を愛してる

嘘でも云ってはいけない科白
三日後には忘れてるから
だってそれなら意味が無いでしょう
いとしい人よ、欠片を拾い終えたならあの海底に沈めておくれ
彼の紫煙に着いて行きます
もしも逢えるのならばわたしはあなたへ向かっただろうか
脆弱な僕と気丈な振る舞いがお得意の君
寂しさばかりが鳴り止まない、肝心の唱が聴こえない
枯れたアネモネと密かに呼吸を合わせて
後どれくらい愛せば良いのだろう

息をしたらそのまま泣いてしまいそうだったの
絶対に失われないと約束してくれるのなら、今すぐにでも手にしてあげるよ
この感情に疲労してしまったもので
まるで僕らを護るようにただ其処に在る青
足音がひとつ消えた
離さないとはもう云ってくれないのかな
たったひとつの嘘を今では後悔してるんだ
ねえ、手遅れだったよ
「もう」も「まだ」もない世界
手放してあげる、愛するあなたが望んでいたと云うのなら