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そのくちづけは余りにも冷たく痛々しい
本当はずっと待ってる
深海での呼吸はきっとさぞかし楽なのだろう
いい加減愚かな喪失だったと気付くべきだ
あなたにだけ奪われてあげよう
判ってくれなくて良いんだ、愛してくれればそれで良かったんだ
わたしを叱ってもう一度連れ戻してよお願い
苦しいので息をすることを止めてみたら、生き方が判らなくなったのです
君がいたから僕は世界を美化出来ていたのだね
身体ごとこの感情を廃棄処分してくれ
贅沢な雨を注ぐ
だってわたしはそんな人間の終末を知っているのだよ
其処へ往けば逢えるの?
今までのこと全て、冗談だよと笑ってみせてよ
好きなんてきっとあなた以外の誰にも二度と云えないから
問いかけても戻ってこない返事を待ち続けた
事実を覆すための嘘
君が眠りに付いたら、最後のキスを与えて消えよう
言葉も態度も表情も、どんどんチープになっていくね
君と世界はどちらが美しいのだろう
無理して好きだなんて云わないで
無理をしてでもわたしを好きで居続けて
世界が死んでしまっても愛しているから
地球なんて生き場所が与えられていなくたって、僕らはきっと愛し合えてた
死にたがりって、つまり生きたがりってこと
善人の顔をして、得が出来るなら良いじゃない
器用な生き方を身に付けないと息なんて出来ないんだよ
眠り姫の仕事は眠ることでしょう?
ジュリエットの殺人未遂
シンデレラとペテン師の内緒話
本当に護りたいのは君だけだったのに
色鮮やかだなんてうそだ
好きだ、って云えば、何か変わってた?
眠れるまで傍にいてよ
そうだよ、僕が殺した
あなたといたって碌なことはないのに
張りぼてみたいな幸福と、帳尻合わせの恋人同士
抗うことを止めようともなみだが止まらないものですから
それはあまりにもきれいな午睡
ショート寸前の脳はそれでもただひたすらにあなたを繋ぎ止める言葉を捜す
あたしから云える訳ない
あなたの中だけに永遠を見つける
海水の中で泣く金魚
華麗に泳いでみせてよ
早くに芽を摘んでしまってくれて良いから
芽吹いてしまってはもう手遅れだ
困らせるために云ったんじゃなかったんだよ
恋にしないから好きでいさせて
過去なんて要らない、未来なんて見たくない、今此処に二人が居る事実だけで充分だとあなたも云ってよ
春と夏は地球が終わったって片思いのままだ
たとえば、そこに融けていく
尽きてしまえ
彼の火葬場までお願いします
焼かせるものか
愛しているから、手放した
ごめんねとありがとうを交互に繰り返す君はまるで
失うことを恐れる必要は無いさ
この幸せがなくなってしまったら
どうせわたしを置いて行ってしまうのでしょう
泣く行為に意味がないことは判っているけれど
もう手遅れだったのだ
咲きかけの蕾を摘んで行ってしまったあの人
気が付いたら夜が明けなくなっていた
あなたからの「もういいよ」を、待ち続けていたのかもしれなかった
傍に居られないのなら愛していたくないよ
遺書に綴られた愛の言葉
愛してるも大嫌いもさようならも全て、今思えば余りに陳腐で嘘だったみたいだ
椿が枯れてしまう頃に、後一度だけ逢いに行くわ
連れて行ってよ(どうなってしまっても良いから)
希望なんてもうとっくの昔に棄てていただろう?
色褪せてしまった君との全てを、まだ処分出来ない
あの時の愛してるは嘘、でも今の愛してるは本当
シャワールームに煌めくジェリービーンズ
苦しくなって、呼吸を止めた
衝動的に途中下車
これ以上先には行けない
赤色が咲う頃
僕の死体は何処に隠そうか
あなたの指先が睫毛にふれた
一層こうして死んでしまえたら幸福なまま終わったのにね
パスワードなんて疾うの昔に忘れてしまった
なまなましいあと
あの頃はまだ君の嘘くらい簡単に見抜けたのにな
そのマニキュアの色が真実を語っているよ
あんな恋、ただの思い込みだったの
焦がれて止まなかった憧憬と
損なう/棄てる/そして失う
安っぽい愛の科白ばかりで飾り立てた御伽噺
どうして察してくれないの
一瞬でがらくたにしてしまえたの
ねえ、明日になったらわたしのことなんて君は忘れているのかな
光を知らない深海魚になる
たとえばその指先で探ってみせることだって出来るだろう
安眠日和
鎖骨で泳ぐ魚の眼
君のためのブレンドティ、5リットル程いかがですか?(但し九割が愛情で出来ています)
溶かされていく、流されていく、そして殺められていく
首筋に消えない痕を
ジャンクボックスに君
それは稚拙な恋だった