2301-2400
瞬きの一つでさえ惜しんで百回目のスロー再生
世界の真ん中をきみと探しにゆこう
愛が死んだ日
この機械はわたしを愛してはくれない(知っていても、)
あなたがわたしに遺した傷痕
ペディキュアとラメの分離
美味しい水蜜桃を持っていらして
君に滅ぼされてあげるよ
あなたが消えて残ったのは、一輪の薔薇の花だけ
こんな汚れた都会でも、瞳を閉じれば煌めくわ。
誰にも負けないくらい、とびきりの恋をしようよ
独り言を描くが吉日
I love your toxin.(あなたの毒素を愛す)
世界は君を裏切ってなんかいないよ(君が世界を裏切ったんだ)
三分先も三年先もどちらも変わらぬ「未来」です
あなたがこの舌を噛み千切ってくれるなら、死んでも良い
記憶の嘘
光から追放された兎
悩む乙女には御誂え
目隠ししても癒えない傷を
あの日のようにどうして笑えているの
熟れない柘榴
君の心臓よ、どうか砕け散らないで
あなたが嘘を吐く時の癖
さよならなんて云わせないで頂戴
ぼくらを繋げる糸を絶やすことなど容易でした
けれどその枷ですら、慈しんでしまうのだろう
手を繋いだってキスをしたって何も伝わらない
完熟した愛を食べるのはあなたとが良いの
残像に埋れた君の残り香だけを
檻から出てしまってもわたしを忘れないでいて
愛でした。
Can you kill me?
遺骨を抱いて眠った
あたしたちの恋に、幸せな終わりなんて見出せないの(それなら、)
どうせ最初から僕たちは無力で
君の呼吸を妨げながら薄れる青にただ泣いた
あの日の言葉は嘘じゃなかったつもり
覚えてないふりで誤魔化した
実用性のない愛情やその他諸々で良いのなら
あなたじゃあたしは殺せない(やさしさは罪なんだよ)
ピストルを飲み込む
弾丸を摂取する
それならばこの皮膚は、一体何を感じ取れば良いと云うのだ
五感であなたを識る
たとえわたしの体内を流れる血液が鮮やかな赤を失っても
左目があそぶ
まるでこの終焉が始まりだったみたいだ
打ち鳴らせ!開幕の合図を
あたしの嘘を百個当てたら教えてあげる
一体何に怯えてしまったというのだろう わたしは
カナリアの嘴がやさしくわたしの酸素を奪う
あなたを描かせてください
好きだなんてもう云えない
鮮明過ぎるほどの色彩を与えながら
確かにあの日、わたしは彼を裏切った
生きていること自体が、自分に対する裏切りのようなものよ
生々しい傷痕より、まだ温度を保っている血液より、あなたの顔が痛かった
抱きしめて雁字搦めにして一生離さないでいて
一生分の「好き」をあなたに使い果たしているのだわ
泣けないの?(泣かないの)
灼けるようなこの感情の名前を、知らない
もうこれ以上どこへもゆかないでいて
ただあなたのためだけに、この思いを浪費する
もっとわたしがあなたの全てを操っていたいのに
わたしの貪欲さを、あなたなら知っているでしょう?
その焼け爛れた喉で、掌で、脳髄で
わたくしの一番汚い処を、見て見ぬふりをなさるのは止して下さいな
その愛は、わたしを蝕むために在る
それでも愛していてくれる?
都合の良い恋愛を掌で転がして
あなたが飼っている獣の牙
夜よ、明けないで
このままで良い、このままが好い
酸化し始めた僕らの青き日々
紫色したグロスの熱
どうかずっと傍に置いて、どうかもっと傍に居させて
酸性のチョコレート
プラスチックで創り上げた桃源郷
犠牲を失くしての幸福など成り立ちはしないの
椿の蜜に惑わされる
砕かれた指輪を掻き集めて
骨になってしまったあなたにくちづけましょう
あなたがいなくても世界は相変わらず時間を浪費するけれど、わたしの全ては止まってしまうの
きっと、愛だったんだ
世界にアクセスできない
彼の心を開くパスワードが見つからないの
好きだって云ってくれたら、好きになってあげても良いよ
どの公式を当て嵌めたって、あの恋は解けなかった
解かれてしまった掌に、未だ残るあなたの体温(嘗て結び絡めた指よ)
欲しいものがあるのです
うん、きっと今も好きだよ
この焼き場で眠りましょう
一生ずっとこの場所で
足らないこの語彙と愛で、あの想いを補えた訳がない
痛みなんて知らないで、泣いたりしないで。
きみのためだけに、泣ける夜が欲しくてしかたなかった
確信なんてなくても、ずっとそう思いながら生きて来た
独りでも生きていられるって証明したい
君は僕には大切すぎた(いつだって護り方なんて判らなかった)