約十の嘘 001-すきだよ 002-君がいないと寂しくて死んでしまう 003-後ろめたいことなんか何一つない 004-出逢えただけで過去の全てを清算出来た 005-愛してる 006-わらってくれれば何も要らない 007-俺、今幸せ。 008-心なんて全部君にあげる 009-絶対に放さない 010-また明日。 彼の云った言葉を一つ一つ丁寧にかぞえてみる。嗚呼、割と大方殆どが嘘であったのだなと改めて思い知らされる。そしてそれらが嘘であったことを認めたくなかったことも。私は彼の一番ではなく、彼は私の一番だった。後悔? 嘆き? そんなもの今更したところで、私の答えなど変わる訳がなかった。ねえ、「出遭わなければよかったね。」 (私の吐いた11番目の嘘を、どうか、どうか、咎めないで神さま。) |